マスク氏、スペースXの価値の99%はAIロケットから生まれると発言 宇宙探査は副次的な事業に

SpaceXは、イーロン・マスク氏が最近社員に向けて行った演説の動画を公開した。同氏は同社の進捗状況を振り返りながら、「スターシップ」「スターリンク」「AI」という3つの中核事業を初めて提示し、その中でも人工知能が中心的な位置を占めることを明らかにした。 マスク氏は、スペースXがAIのハードウェアとソフトウェアの両方で卓越しなければならないと強調し、「未来はAIとロボットのものになる。デジタル知能は最終的に生物の知能を遥かに凌駕するだろう」と予測した。
マスク氏はこのビジョンを具体的な目標で裏付け、「9月までにAIの収益が、ロケット、宇宙船、スターリンクの収益合計を上回る可能性がある」と指摘し、第4四半期にはさらに好調な結果が見込まれると述べた。 彼は、5年以内にAIがスペースXの総価値の約99%を占めるようになると予測し、人類の進歩を支えるよう設計されたAIシステムが必要であると主張した。この使命こそが、スペースXにAI分野で直接競争することを迫っているのだ。
10GWのコンピューティング目標:AI売上高は26億ドルに迫る
この見通しは、SpaceXの急速に拡大するAIインフラによって支えられている。マスク氏は、来年までにAI演算能力を10ギガワットに引き上げる計画を発表した。これは現在の1.4ギガワットから7倍の増加となる。これらのリソースは現在、テクノロジー企業やAI研究所にリースされている。 マスク氏は、この目標を達成すれば年間3,000億~5,000億ドルの収益を生み出す可能性があると推定し、これを「莫大な数字」と表現している。
スペースXの第2四半期の決算は、この変化を如実に示している。総売上高は前年同期比92%増の78億ドルに達し、そのうちAIサービスが26億ドル近くを占め、247%の急増を記録した。 スターリンクの売上高は43億ドル(前年同期比66%増)を記録した一方、従来の航空宇宙事業の売上高は9億6200万ドルにとどまり、現在では最も規模の小さいセグメントとなっている。 純損失は5億4,100万ドルに縮小し、調整後EBITDAは191%増の35億ドルとなった。スペースXがロケットメーカーからAIインフラのリーダーへと変貌を遂げる中、マスク氏が掲げる「AI主導の企業価値」という5カ年ビジョンは、財務面でも具体化しつつある。
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