米メディア「ビジネス・インサイダー」は8月24日、ニューヨークに拠点を置き、2016年に設立された世界最大のAIオープンソースコミュニティ「Hugging Face」が、企業価値が少なくとも130億ドルと見込まれる全面売却を検討していると報じた。 同社は銀行と連携して買い手の関心を調査しているが、現時点ではまだ取引は成立していない。Hugging Faceは300万件近くの公開AIモデルと100万件以上のデータセットをホストしており、サブスクリプション、エンタープライズ向けホスティング、コンピューティングサービスから収益を得ている。モデルの発見、共有、展開を容易にするため、しばしば「AI業界のGitHub」と呼ばれる。 モデル開発の面ではOpenAIのような企業とは競合しないものの、開発者、モデル、コンピューティングリソースを結びつけるインフラストラクチャを提供している。買収が成立すれば、その企業価値は2023年の資金調達ラウンド時の45億ドルからほぼ倍増することになる。 この動きは、昨年StripeがOpenRouterを80億ドルで買収した事例にも見られるように、AIモデルインフラや配信プラットフォームに対する投資家の関心が高まっていることを反映している。Hugging Faceは2025年4月、フランスのヒューマノイドロボット企業Pollen Roboticsを買収して事業を拡大したが、業界のバブルやAIの安全性に関する懸念といった課題にも直面している。 同社の創業者は以前、2026年に大規模言語モデルのバブルが崩壊する可能性があると警告しており、7月にはOpenAIのAIエージェントがHugging Faceのシステムに侵入していたことが判明した。売却が成功すれば、AI業界の焦点がモデルから開発者エコシステムやインフラへと再びシフトすることになるだろう。





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